転職時に必要な履歴書・職務経歴書・スキルシートとは?
そもそも転職時に提出を求められる履歴書・職務経歴書・スキルシートはどのような書類なのでしょうか。ここでは、それぞれの書類の概要と役割について説明します。
#履歴書とは
履歴書とは、応募者の基本的な情報を記載する書類です。履歴書は主に、氏名・連絡先・学歴・職務経歴などの記入必須項目、趣味・特技などの任意記入項目の2つの要素で構成されています。
#職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまでの業務経験や実績、培った知識・スキルなどを記載する書類のことです。経歴を魅力的に盛り込み、求人募集に適した人材であることを採用担当者にアピールします。そのため、募集要項をよく分析し、企業側がどのような人材を求めているのか判断したうえで、記載する内容を決める必要があります。
#スキルシートとは
スキルシートは主にエンジニアやゲームプランナーなど、IT業界で働く人のスキルを要約する書類をいいます。いわばIT業界における職務経歴書に近い書類です。自分がいかに有益な人材で業務に役立つか、魅力をアピールするための営業資料となります。
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履歴書の書き方と注意点
#履歴書の書き方
履歴書の項目は大きく分けると「学歴」「職歴」「賞罰」「自己PR」「本人希望欄」などがあります。学歴の項目は、一行目に「学歴」と中央に記載します。次の行に移り、学歴を記載していきましょう。学歴をどの段階から記載するかは明確に決まっていません。ただ、基本的には義務教育を終えたあとの「高等学校入学」から書き始めることが一般的でしょう。高校にいつ入学して何年間で卒業したのか、学校名・学科名・入学の年月・卒業の年月を省略せず、正式名称で記載します。正式名称による記載が基本となるため、「高校」ではなく「高等学校」と記入しましょう。
大学・短大・専門学校も同様に、学校名・学部・学科・専攻まで記載します。あわせて、入学と卒業の年月を記載しましょう。なお、大学院の場合は「卒業」ではなく「修了」と書きます。中退している場合は、なるべく簡潔に「家庭の事情により中途退学」などと記載しておきます。職歴の項目は、学歴の項目と同様に、一行目に「職歴」と記載し、次の行から実際の職務経歴をまとめていきましょう。職歴は時系列で短期間勤務のものも含め、すべて正確に記載することが基本です。社名と所属部署を正式名称で書きます。部署異動や昇格もあわせて記入しましょう。
なお、株式会社は「(株)」のように省略せず正式名称で書きます。応募する業務と関連する内容があれば、簡単に内容を加えるのも良いでしょう。正社員以外の雇用形態の場合は「契約社員」などと記入します。派遣社員は派遣元と派遣先、アルバイトは就業期間がある程度長いものは記入しても問題ありません。短期間のアルバイト勤務は基本的に記入しなくて良いでしょう。退職理由は「一身上の都合により退社」などと記載します。退社日が決定している場合は「退職予定」と書きます。職歴の最後は「現在に至る」と記入し、賞罰がない場合は次の行に移り、右詰めで「以上」と記入して締めましょう。
賞罰の項目は、賞罰がない場合は「なし」と記入する、もしくは項目を作らないことが一般的です。賞は全国優勝や国際レベルの大会などの内容を記入します。罰は該当するモノがあれば略さずにすべて記載します。罰を隠してしまうと経歴詐称に問われることもあるため、正直に記入しましょう。賞罰をすべて書き終えたら次の行に移り、右詰めで「以上」と記入します。自己PRの項目は、自信の強みやアピールポイントを盛り込みます。あわせて、証明のためのエピソードも記入すると説得力が増し、採用担当者の興味を引けるでしょう。
「本人希望欄」は勤務条件や待遇など絶対に譲れない条件がある場合を除き、原則として「貴社の規定に従います」と記載します。ただし、複数職種の募集がある場合は、希望職種を記載して問題ありません。
#注意点
履歴書の注意点は「和暦と西暦を統一する」ことです。和暦と西暦が混在すると、時系列での把握が困難になります。採用担当者にわかりやすく情報を伝えるためにも、和暦と西暦どちらかに統一して記入しましょう。
職務経歴書の書き方と注意点
職務経歴書はこれまでのキャリアを伝えるために重要な役割を持ちます。ここでは職務経歴書の基本的な書き方と注意点を見ていきましょう。
#職務経歴書の書き方
職務経歴書の項目は大きく分けると「タイトル」「職務要約・職務概要」「職務経歴」「生かせる知識・スキル」「資格・免許」「自己PR」などがあります。タイトルの項目は、書類のタイトル・作成者・提出日を記入します。職務経歴書を見たときに真っ先に目に入る部分になるので、不備がないように細心の注意を払いましょう。職務要約・職務概要の項目では、これまで仕事に携わってきた、自身のあらすじを記入します。おおむね100文字を目安にして内容を簡潔にまとめましょう。
職務経歴の項目では、在職期間・社名・規模・事業内容・業務内容などの情報を書きます。離職中の場合、直近まで勤務していた企業について記載しましょう。企業の規模や実績などは数字を盛り込むとわかりやすくなります。生かせる知識・スキルの項目は業界の知識や経験・PCスキル・語学スキルなど、自身の強みやセールスポイントを積極的にアピールします。資格・免許の項目は、応募先企業で生かせる資格・経験・技能があれば漏れなく記入しておきましょう。実務経験とセットになっている内容だと評価されやすい傾向です。自己PRの項目は具合的なエピソードも交えつつ、応募先企業でいかに活躍できるかをアピールします。社会人としてどのようなことを評価され、何を心がけてきたのかを伝えましょう。
#注意点
注意点は「内容を盛り込みすぎない」ことです。職務経歴書はA4サイズの用紙1~2枚にまとめるのが無難です。伝えたいことが多いと内容にボリュームが出てしまうものです。しかし、情報量が多すぎると、かえってアピールポイントが埋もれてしまうおそれがあります。多くても用紙3枚以内に収めるよう意識しましょう。また、「仕事に直結しない内容は記載しない」ことが基本です。たとえば、趣味や特技などは直接仕事に関係がないので記載は避けましょう。
スキルシートの書き方と注意点
IT系の転職で重視されやすいスキルシート。ここでは、魅力的なスキルシートの書き方と注意点を紹介します。
#スキルシートの書き方
スキルシートの項目は、大きく分けると「プロフィール」「職務経歴」「保有資格」「具体的なプロジェクトの内容や役割」「自己PR」などがあります。プロフィールの項目は、氏名・生年月日・年齢・住所・最終学歴などを記載しましょう。職務経歴の項目は、採用担当者が一目で内容を把握できるよう、簡潔にこれまでの職務要約をまとめておきます。勤務した社名と在籍年数を箇条書きで示すとわかりやすいでしょう。あわせて、経験業務について書き出します。業務の期間・内容・スキルを記載し、何をどの程度対応できるのか明確にしましょう。プログラミング言語やOSなど、経験してきた技術を記載することがポイントです。
保有資格の項目は、保有する資格を正式名称で記載します。なお、保有資格が多い場合は、企業側にとって有益となるものを優先して書きましょう。具体的なプロジェクトの内容や役割の項目では、自分が過去に参画したプロジェクトの詳細を記載します。プロジェクトの概要・実績・開始と終了の年月・成果などを盛り込みます。あわせて、プロジェクトにおける自分の立ち位置や役割を明記しましょう。プロジェクトで自分がどのように貢献したのかアピールすることがポイントです。
自己PRの項目では、自分自身の強みや人柄を伝えます。セールスポイントや仕事で心がけていることを200~400文字程度にまとめて記入しましょう。過去の経験や保有するスキルだけでは、人柄までわからないものです。採用担当者に自分をより深く理解してもらうためにも、考え方や仕事に対する姿勢を盛り込みましょう。たとえば、書き方の一例として「細部にまでこだわる」「ダブルチェックを欠かさない」などを盛り込む方法があります。単語を盛り込むことで具体性が出て「丁寧なプランナー」というイメージを与えられます。また「効率を重視」「自動化」などの単語を盛り込むと「生産性重視のプランナー」という印象につながるでしょう。
#注意点
スキルシートは「守秘義務」に注意する必要があります。記載する過去のプロジェクトが秘密保持契約を締結しているかどうかを、あらかじめ確認しておくことが重要です。もしも秘密保持契約を締結している場合、社名やプロジェクト名などを記載すると、契約違反となるおそれがあります。このような場合は社名を記載せず、プロジェクトや成果物も特定ができないような書き方に工夫する必要があります。
ポイントを押さえて魅力的な履歴書・職務経歴書・スキルシートを作成しよう!
履歴書・職務経歴書・スキルシートは、ゲームプランナーが転職する際や案件アサイン時などに必須の書類です。だからこそ、書き方のポイントを押さえて、魅力的な内容に仕上げることが重要になります。基本的なルールや注意点を把握しておくことで、伝わりやすく自分をより効果的にアピールできる書類に仕上がります。前もってそれぞれの書類を準備しておき、転職などに備えましょう。