ゲームプランナーの雇用形態や働き方の種類
まずは、ゲームプランナーの働き方の種類を大まかに分類し解説するので、それぞれの概要を理解しましょう。ここでは、一般的な雇用形態である正社員と契約社員との違いに加え、それら社員とフリーランスの違いについて解説します。
#正社員と契約社員の違い
企業と労働者が無期雇用契約を結んだ場合、正社員として扱われます。途中で解雇される可能性はなくはないものの、正社員は無期での雇用となるため基本的には定年まで勤めることが可能です。一方、企業と労働者が有期雇用契約を結んだ場合、契約社員として扱われます。雇用期間は企業や契約により異なりますが、最長3年と定められています。最初は契約社員として働き、その後、正社員へと登用されるケースもあるでしょう。しかし、あらかじめ定められた雇用期間の終了以降、更新や延長しないことを前提として契約する企業もあります。
契約社員として転職する場合は、自ら求人に応募するのが一般的です。正社員の場合も自ら求人へと応募するのが一般的ですが最近では、エージェントを介して転職活動することが増えてきています。また上記以外にも履歴書や職務経歴書などをアップロードしておくことで能力や実績等が認められ企業からヘッドハンティングされるサービスもあります。
#社員とフリーランスの違い
正社員も契約社員も、雇用契約そのものは企業と労働者の間で交わされます。一方で、フリーランスは雇用契約を企業と結ぶことはありません。ゲームプランナーとしての仕事を企業から受注する際に契約書を交わすことはありますが、これは雇用契約とは異なります。結ぶのはあくまでも業務委託契約のため雇用する側、される側の関係にはならず、フリーランスのゲームプランナーは受注した業務をこなすことで企業から報酬を受け取る形が基本です。
指定された職場で業務をこなす場合も、業務委託契約であればフリーランスという立場となります。ゲーム業界ではフリーランスは一般的で、決して珍しい働き方ではありません。確定申告などを自分で行うなどの手間は増えることがありますが、収入は上がる可能性が高いでしょう。しかし、経験や実績によっては逆に収入が減る可能性があることも頭に入れておく必要があります。
その他の記事
ゲームプランナーのストレス!?解消とモチベーションの保ち方!2022年8月19日 - 12:27 PM
ゲームが好きで、ゲーム業界で仕事をしていてもかかるのがストレスです。この記事では、ストレス対策とクリエイターとして必須なモチベーションの保ち方を解説します。ストレスと向き合い、質の高い仕事をしましょう。
ゲーム業界の年収とキャリアアップ2022年8月16日 - 12:12 AM
この記事では、ゲーム業界の概要と主な職種および職種毎の平均年収、キャリアアップのパターン、年収を上げる方法などをご紹介します。
ゲームプランナー採用までの流れ2022年8月16日 - 12:05 AM
現職に不満がある、もしくはキャリアアップを目指すといった目的で、転職を検討する人は多いでしょう。ただ、転職活動に慣れていない場合どのような流れになるのか。何に気をつけるべきか不安になるものですよね。そこでこの記事では、ゲームプランナー採用までの全体的な流れとステップごとのポイントについて解説します。
コンシューマーとスマホゲームの違い2022年8月16日 - 12:00 AM
コンシューマーゲームとスマホゲームは、それぞれ異なる特徴があります。そのため、ゲームプランナーとして就職・転職を考える際に「コンシューマーゲームとスマホゲームどちらの仕事に携わるか」という問題に悩むでしょう。そこで、この記事ではコンシューマーゲームとスマホゲームのそれぞれの特徴や違いについて解説します。

フリーランスのゲームプランナーに向いている人の特徴
フリーランスとしてゲームプランナーの仕事を行うのに向いている人の特徴をいくつか挙げます。当てはまっていれば、フリーランスという選択肢も検討する価値があるのではないでしょうか。
#ディレクターやリードプランナーの経験がある
フリーランスになりたいと思っているだけでは、仕事は舞い込んではきません。ゲームプランナーとしてある程度の実務経験がなければ、フリーランスとして食べていくことは難しいでしょう。案件を発注する企業も、経験の浅いフリーランスをわざわざ選ぶことはないため、一定以上の実務経験は必須の条件となります。明確な基準はないものの、2年以上のディレクターやリードプランナーの経験があれば、フリーランスに向いているといえそうです。まず仕事に困ることはないでしょう。
#コミュニケーション能力が高い
ゲームプランナーは日常的に他の社員やメンバー、外部などとコミュニケーションをとる必要があります。現場メンバーとのやり取りはもちろんのこと、場合によっては発注企業とは別の企業の社員と折衝する必要も生じるでしょう。当然、会議などにも参加しなければいけません。これらを問題なくこなせるコミュニケーション能力の高さも、フリーランスになるための重要な条件の一つです。コミュニケーション能力が高く、色々と話せる人だ。何かあったら相談したい人というイメージを持ってもらう事ができれば案件が終了した場合でも別の案件の依頼・相談も発生しやすくなるでしょう。特にプロデューサーや決裁者など立場のある人とコミュニケーションが上手に図れていれば、直接案件の相談であったりヘッドハンティングなどのチャンスが舞い込むこともあります。
#勤勉で思考力が高い
フリーランスは雇用されている社員よりも日々勉強し、新たな知識や情報を吸収しながら、常にスキルを磨いていく必要があるでしょう。上司などに教えてもらったり、企業の研修を受けたりすることなどもできないため、自ら勉強や情報収集に取り組む必要があります。勤勉であり、自分には何が必要か、何を求められているのかなどを考えられる思考力の高い人はフリーランスに向いているといえるでしょう。課題解決のために自らリサーチするなどの行動力がある人もフリーランスに向いています。
フリーランスのゲームプランナーに向いていない人の特徴
ゲームプランナーとして働いていても、フリーランスになるのには向いていない人もいます。どのような人がフリーランスに向いていないのか、その特徴を挙げてみましょう。もし当てはまっているようであれば、企業と雇用契約を結ぶ形態の働き方を選んでみてはいかがでしょうか。
#実務経験が2〜3年以内
ディレクターやリードプランナーなど特別な役職に就いた経験がなくても、ある程度の実務経験があればフリーランスとして食べていける可能性はあるでしょう。しかし、実務経験が2〜3年以内の人では少々厳しいのではないでしょうか。フリーランスとして受注可能な案件も少なく、収入が安定しないと考えられます。もう少し実務経験を積んでからフリーランスを目指しても遅くはありません。
#小さなタイトルの経験しかない
実務経験がある程度あっても、小さなタイトルに携わった経験しかなければ、やはりフリーランスとして安定した収入を得ることは難しい可能性があります。有名タイトルのプランナー経験は大きな武器となるでしょう。携わったタイトルの知名度や規模、売上などは、そのまま自分自身の実績や名刺代わりにもなります。しかし、小さなタイトルの経験のみでは業務委託契約を結べるチャンスは広がりません。
#一つの案件に長く携わりたい人
一つのタイトルを作り上げるまでに、正社員や契約社員、フリーランスなどさまざまな立場の人が関わります。もし請け負った案件の売れ行きなどが芳しくない場合は、企業はまずフリーランスとの業務委託契約を打ち切る判断をするでしょう。いくら愛着を持っていたタイトルであっても、フリーランスが長く携わり続けることは難しいのです。フリーランスは社員の補助的な役割を担うことも少なくありません。欠員が出たタイミングや繁忙期前に募集がかかることが多いでしょう。当然、必要がなくなればカットされてしまいます。一つの案件に長く携わりたいのであれば、フリーランスという働き方は向いていないのではないでしょうか。


フリーランスのゲームプランナーに求められるもの
フリーランスのゲームプランナーにとって必要なことをまとめます。自ら行動を起こさなければ案件獲得は難しいため、ここで紹介するものは必須の要素となるでしょう。
#現場でのコミュニケーション
コミュニケーションを自ら積極的に行う姿勢が何よりも重要です。立場や役職を問わずに接することができる能力も求められます。これは、社会人としてのマナーに通じるところもあるでしょう。一時的な業務委託契約だからと考えず、いつどこで再び一緒に働くことになるかわからないため、ゲーム業界内での評判を落とさないよう、マナーや礼節をわきまえたうえでコミュニケーションを図る意識が欠かせません。飲み会やイベントなどに積極的に参加する姿勢も求められます。タバコを吸うのであれば喫煙所や休憩室でのコミュニケーションもフリーランスにとっては重要な行動となるでしょう。
#フリーランス同士での情報交換
ゲーム業界には、多くのフリーランスがいます。新たに業務委託契約を結んだ企業にも、フリーランスとして活動しているゲームプランナーがいる可能性はあるでしょう。そのような人たちとの情報交換も欠かせません。業務内容に関する情報交換はもちろんですが、フリーランスとしての活動に関する情報交換も行う必要があります。仕事の獲得方法や業務を掛け持ちしているフリーランスがいれば、そのこなし方なども今後の参考になるでしょう。関係性を深めておくことで、紹介による次の案件の獲得に繋がる可能性もあります。フリーランスとしての活動は続くため、今後に活かせるよう、より多くの情報を交換しながらコネクションを構築しておくことが重要です。
#エージェントへの登録
フリーランスのゲームプランナーとして案件を獲得する方法はいくつか考えられますが、仕事を紹介してくれるエージェントなどへの登録は必須となるでしょう。ゲームプランナーに業務委託をしたい企業とフリーのゲームプランナーを結ぶ仲介役をこなしてくれるのがエージェントです。登録することで、条件や能力、実績にマッチした案件を紹介してくれます。案件紹介に加え、本来は自分自身で行わなければならない条件の交渉やさまざまな連絡・やり取りなどをエージェントが代行してくれる点が大きなメリットです。待っていても案件が舞い込んでくるフリーランスは一握りでしょう。多くのフリーのゲームプランナーはエージェントへと登録し、継続して仕事がこなせる状態を作り上げておくことが求められます。
フリーランスのゲームプランナーとして活躍するためには意欲と行動力が必要
フリーランスになると、企業に守ってもらえず仕事も自ら獲得しなければなりません。会社員の時代以上に能動的な活動が必要になるでしょう。継続して案件が獲得できれば年収はアップする可能性が高いものの、実績や性格などによっては正社員や契約社員の方がメリットは大きい場合もあります。フリーランスとして活動するのであればエージェントへと登録し、覚悟や責任を持ちながら積極的な行動を心がけましょう。