ゲーム業界の概要
ゲーム業界は、現在盛り上がりを見せている業界の1つです。一言でゲーム業界といってもスマホゲームやオンラインゲーム、家庭用ゲームと取り扱うゲームの種類はさまざまです。また近年のゲームはより幅広い展開を見せています。例えば、eスポーツとして競技化され遊びを超えたエンターテインメントになりつつあります。また、動画サイトでの実況などプレイを大勢で共有するという楽しみ方も出てきています。トレンドやブームに合わせて、ビジネスモデルが多様化しやすい業界とも言えるでしょう。
ゲーム業界で働く人はどのような人が多いか。ずばり、ゲーム好きです。好きが高じてゲームを仕事にしている人が珍しくなく、ゲーム作りにこだわりを持っている人が多く見られます。また業務量の波こそあるものの業務量が多いことも特徴です。部署による違いはありますが、特にゲーム業界の屋台骨を担う開発部署は納期間近は残業や休日出勤が続くことも珍しくありません。その分、自分たちが作ったゲームが世に出て多くのユーザーを楽しませることができるという点に魅力を持っている人も多く存在します。そして、ユーザーの評価やリアクションが見えやすいのも業界の特徴かもしれません。また、SIerやシステム開発系の他のIT業界とは異なる独特な文化が多いのもゲーム業界の特徴の1つです。例えば、出社時間はフレックスなど柔軟に対応している会社が多いでしょう。また、服装やヘアスタイルなどもあまり厳しいルールがない傾向にあります。ただし、自由度が高く独自の業界ルールなどが多い分、一般的なビジネスマナーなどは身に付きにくい環境です。
なお、ゲーム業界にはさまざまな職種が存在します。一部を挙げると、シナリオライター・デザイナー・プランナー・ディレクター・プロデューサーなどです。年収は職種によっても異なりますが、平均が400~600万円ほどと言われています。また、勤務する会社の売上などによっても年収は変動します。人気に左右される業界ですから安定性があるとは言い切れませんが、ゲーム業界の需要は今後も見込まれるため、業界の将来は明るいと考えられます。また、開発費用の高騰など事業として課題はありますが、リリースしたゲームが流行れば月商数億円という大きい夢のある業界でもあります。
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ゲーム業界の職種と年収
ゲーム業界に見られる主な職種について、それぞれの仕事内容や一般的な年収を見ていきます。また同ポジションでも会社規模やタイトルの規模で年収の違いが大きい為、参考程度の数値となります。なお、プロデューサーが最も上位的な職種であり、上位のポジションほど実際に就ける人数は少なくなります。
#プロデューサー
ゲーム制作全体を統括する職種です。ゲームの世界観を考えたり、ゲーム開発の為の資金集めや全体予算の管理、宣伝広報活動など、業務の幅は広く多岐に渡ります。ゲーム開発ではプロデューサーが最上位の職位となりヒットするかどうかはプロデューサーにかかっている。といっても過言ではないポジションです。基本的には700万円以上の年収となります。年収が1000万円以上のプロデューサーも多数存在しており実績や開発規模により幅が大きいポジションでもあります。
#ディレクター
ゲーム制作の現場を取りまとめる職種です。プロデューサーが実現したい世界観を現場に伝え、スケジュール管理や予算管理するポジションです。より現場に近い位置で制作を管理する役割を担っており、制作の具体的な指示出しなどもディレクターが担当します。プロデューサーだけでなく、リードエンジニアやリードプランナー、デザイナーなど多くの関係者との調整役となる為、ゲーム開発に関する知識はもちろんのこと、コミュニケーション能力やストレス耐性が問われるポジションです。年収は500万円以上となり開発規模次第では年収800万円なども狙えるポジションです。また開発規模が大きい場合などアシスタントディレクターなどを置く場合もありアシスタントディレクターは400万円前後の年収となることが多いイメージです。
#リード〇〇
職種の頭に「リード」と付いている役割があります。例えば、リードプランナーなどです。このような職種は、プロジェクトの中で同じ職種を取りまとめるリーダーという立場を担います。リードプランナーであればプランナーのリーダー、リードエンジニアであればエンジニアのリーダーです。作業のほか、その職種の業務を管理・調整する業務も担当します。リード〇〇はプロデューサーやディレクターとのミーティングでの発言やアドバイスを求められることも多く管掌範囲に対しての責任を持つことになります。
リードエンジニアやリードプランナーは600万円以上の年収となることが一般的ですが平均年収は幅が広く、400~800万円ほどとなります。
#プランナー/エンジニア
プランナーはプロデューサーの構築した世界観や機能イメージを実際のゲームタイトルに落とし込むことが主な業務です。ゲームのベースを作る仕事であり、ゲーム業界では花形的な職種というイメージがあります。ただし、実際にはゲームのマスタの制作や各機能の仕様を漏れなくダブりなく整合性が取れる形にする作業がほとんどです。プランナーが作成した仕様をもとにエンジニアが実装しゲームとして動くようにしていく為、プランナーの仕様書の出来不出来がゲームの良し悪しにも関わってきます。一方、エンジニアはプランナーの仕様書をもとにシステムの設計を行い、システム構築を行う職種です。言われた通りに作る。だけではエンジニアとしての評価は上がらない為、各機能との整合性や実現可否などプランナー、リードエンジニアと相談しながら最適解を見つけて実装していく必要があります。どちらもゲームの品質の良し悪しにダイレクトに関わる職種であり、非常に重要なポジションです。平均年収はプランナーが300~500万円ほど、エンジニアは500万円前後です。
#シナリオライター/CS/QA/デザイナー
シナリオライターとは、ゲームのストーリー部分(シナリオ)を制作する職種です。サブカルが好きでゲーム業界に関わりたいといった業界未経験者でも採用されやすいポジションとなります。CSはカスタマーサポートの略称で、製品を購入した顧客からの問い合わせなどに対応します。QAは「Quality Assurance」の略で、開発しているゲームのテストを担当する職種です。ゲーム開発会社やパブリッシャー(ゲーム配信企業)では外部に委託している会社が多いのですが、新卒はプランナーのアシスタントをしながらCSやQAの業務を兼任することがあります。デザイナーはゲームのビジュアル・グラフィック部分のデザインを担う職種で、これらの職種はゲーム開発の作業部分やサポートを担当する業務に当たります。平均年収はおおよそ300~500万円ほどとなります。
ゲームプランナーが年収を上げるには
ゲームプランナーが年収を上げるための方法はさまざまです。プランナーとして対応できる業務の幅を増やすことで年収が増加するのはもちろんですが、大きく年収アップを狙うなら次のような方法が考えられます。
#リードプランナーになる
基本的に仕事では立場が上になるほど給与も上がります。つまり、プランナーよりリードプランナーの方が収入は高くなります。現在の職場で年収を上げたいなら、上位ポジションを目指すことが1番有効でしょう。ただし、昇進スピードやタイミングは企業の社風・ルールなどにより異なります。経験を積んで実績を上げなければ、上の役職になることは困難です。できる限り早く出世して年収をアップさせたい場合は、目立った成果を上げて評価してもらうか、実力重視の職場で働くことが考えられます。
#転職をする
現在の職場で年収をアップさせるのが難しそうな場合は、職場を変えるのも1つです。ゲームプランナーの年収は会社によって異なります。例えば、ヒット作のない企業よりも、人気作を多数リリースしている大手企業の方が給与は高い傾向にあります。より給与面の条件の良い職場に転職できれば、上位ポジションに就けなくてもプランナーのままで年収アップを叶えることが可能です。ただし、給与条件が良い職場は求人の競争率も高いため、応募して必ず採用されるとは限りません。転職時に自分をアピールできる武器がないと、なかなか好条件の職場の内定を獲得するのは難しいでしょう。
#フリーランスになる
企業に雇用される働き方ではなく、フリーランスの道を選ぶのも年収アップの方法です。フリーランスになると、クライアントと直接報酬の交渉を行うことができます。会社勤めの場合は給与が決まっているため、業務の内容に関わらず収入はほぼ定額です。その点、フリーランスは内容によって報酬を高く提示することもできます。また、請け負う業務が多いほど収入に反映されます。結果、年収が上がる可能性も高いのです。ただし、フリーランスになると営業活動やクライアントとのやり取り、事務処理など会社勤めのプランナーには発生しないような業務も自分で担当しなければいけません。業務の種類や量が増えることで、仕事の負担も増すことは留意しておくべきでしょう。
ゲームプランナーをはじめ、ゲーム業界には多様な職種が存在し、年収もさまざまです。ぜひキャリアアップや年収アップの方法を考えてみてください。