ゲーム業界でのストレス
特にゲームプランナーにかかるストレスを大まかに紹介します。近頃は在宅での業務も増えてきていますので、独特の環境下でかかるストレスもあります。
ストレスの種類と解消方法を解説します
#対人関係のストレス
ゲーム業界に関わらず、社会人ならばほぼ間違いなく遭遇するであろうストレスです。ゲーム業界はチームで仕事をすることが主となり、プランナー、デザイナー、エンジニア等、様々な役職の複合体です。
役職や個人で携わっているゲームへの想いの違いや、スケジュール感、スキルが異なります。そして、数々の役職の人たちとやり取りをするのがプランナーの仕事でもあります。
当然、多くの人と関わってくると製作期間の帳尻が合わないなど、ストレスの要因も増えていきますが、それらは話し合いや打ち合わせ不足によることが多いのです。
プランナーは仕様の考案者であり、製作物をすべて把握していることが重要です。よって、作製している仕様の完成度が高ければ高くなるほど、自身に降りかかるストレスを軽減することができます。
提示した仕様がすんなり通ることは、とても気持ちのいいことですし、自信にもつながります。
デザイナー、エンジニアも作製するために必要な情報がすべて開示されていることによって、より精密な時間を割り出すことができます。
このタイミングで仕様の調整を行えるとより、精度を高めることも可能です。
デザイナーもエンジニアもその道のプロであるため、インターフェースであればデザイナーに、見やすさのアドバイスを得ることもできますし、システムの応用面や、サーバーの負荷などはエンジニアから意見を得られます。
こうして、仕様の完成度が上がれば、自信に降りかかるストレスだけでなく、周りのストレスもなくなり、雰囲気の良いチームにすることもできるのです。
#ディレクターからのストレス
仕様を作成するにあたって、ディレクターの確認も必要になります。ディレクターはゲームへの責任を持つ役職ですので、仕様がどんなに完成されていても、調整や修正を入れたがる場合があります。
それが、ゲームをよく理解しているディレクターであれば、調整内容も理解できる内容のことが多いですが、中には管理能力の有能さでディレクターに抜擢されており、ゲームへの理解度が低い人もいます。
すべての能力が高い人はまれなので、このような事態も想定に入れておくとよいでしょう。
ゲームへの責任、売り上げの責任を持っている立場としては、自身の意見が入っていない施策に関しては、不安が残ってしまうものなので、口出しは仕方のないことなのです。
この、施策案がディレクターの確認で止まってしまうことは、プランナーにとってストレスの要因となる場合があります。
意見をもらったら、一度持ち帰って、改善案を練りましょう。この時に重要なのが、改善案を複数持っていくことです。
一つ持って行っても、取り下げられると後がなくなってしまい、効率が悪くなります。
複数持っていくことによって、この中から選んでくださいという形にします。ディレクターは改善案を自身で選ぶことができるので、意見を出したことになりますし、改善案は自身で作成したものなので自分の意見も通ったことになるのです。
#やりたい仕事ができないストレス
ソーシャルゲームの場合、過去に使用したシステムを使用して、イベント施策を作り直すことが多くなります。
さらには、実施した施策のデータから成果を調査したり、お知らせを書いたりと、ゲーム業界始めたての頃は新しいことに満ち溢れていたとしても、長年続けていると代わり映えのしない仕事の繰り返しに思えてしまい、ストレスを感じます。
ゲームを作りたくて、ゲーム業界に入ったのはいいものの、思っていた内容とは違う仕事の割合が多く、不満やストレスになります。
ゲーム業界といえど、やりたい仕事だけで構成されていることはなく、場合によっては興味のないタイトルへの配属になる場合もあります。
プランナーをやっていると、どこかにクリエイティブな仕事はあります。そこに全力を注ぐことが、ストレスの解消につながるのです。
使いまわされている施策であっても、集めるアイテムやシナリオを工夫したりすれば、印象の違うイベントに仕立て上げることもできます。
エンジニアと協力すれば、短時間で追加可能なシステムも存在するかもしれませんし、とてもやりがいのある仕事であることも確かです。
しかし、クリエイティブな仕事はとても頭と時間を使う仕事なのです。決められた時間の中で時間の捻出を行わなければなりません。
この場合のストレスは、単純作業の繰り返しです。この部分を如何に高精度に簡略化できるかがストレスの軽減につながるのです。
#在宅業務でのストレス
出社をしなくなり、軽減されるストレスもあれば増えるストレスもあるのが、在宅業務です。
通勤時間の削減ができ、電車で通勤をしているのであれば人込みも回避できるので、そういったストレスは一切かからなくなります。
しかし、在宅では通話をつながない限り職場の人とのかかわりがチャットやコメントのみになるという人とのかかわりが少なすぎるといったストレスも存在します。
職場では、関わりの多い人に直接意見をもらって進められた仕事が、チャットだと返答が遅れたり、通話も時間が合わないなどやり取りが複雑化することもしばしばです。
場合によっては仕様の変更が自分にだけ伝わっていなかったということもあるかもしれません。
自分の中の情報が更新されないことは、不安が増加してストレスになります。
情報が集めにくく、会話もあまりない環境であっても、朝会や夕会は毎日開催されると思います。開催していない場合はするようにしましょう。
会議であれば、関わりのあるメンバーも参加しているはずですので、そこで意見や仕様の変更がないかを聞くようにしましょう。
他者の意見を聞ければ、不安が解消されます。了承してくれる人がいれば、仕様を詰める段階で日程を合わせ、通話をつなぎ続けるということもよいです。
1日外に出ないこともストレスになる場合があるので、休憩のタイミングで外に出て日に当たるだけでもセロトニンが分泌されるので効果的です。
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クリエイティブに過ごすことで、モチベーションの維持!
いくつかのストレスを紹介してきましたが、それ以外にも同じゲームに携わっていたりすると、モチベーションが下がってきてしまう、維持をするのが難しいといった場合があります。
プレイヤーに楽しんで貰うものを作るためにはモチベーションの維持が重要ですし、長く続けることはプランナーとしての実績にもなります
#クリエイティブの部分に全力を尽くす
毎回同じような仕事の中にも、クリエイティブな部分が存在するのがゲームプランナーという職種です。
何かを作るということは、大きな達成感を得ることができ、モチベーションの維持に役立ちます。
さらにそれを繰り返していくことで、より高度な考えを導き出すことができるようになります。
これがゲームプランナーの醍醐味であり、最も充実感を感じることができる部分であるところです。世の中にいろんなゲームがあり、ゲームごとに戦闘方法やキャラクターの育成方法はさまざまです。
もし、これまでとはシステムが異なるゲームに携わることになったとしても、過去に携わったゲーム運営で考えてきたことは生かすことができるのです。
これがゲームプランナーを続けたいという自信とモチベーションになるのです。
#プレイヤーの声を聞く
SNSでは日々ゲームに対する意見や感想がつぶやかれています。楽しんで貰えている意見や、時には厳しい意見もあります。
ゲームを作る、運営するということは、プレイヤーが楽しいと感じてもらえるように努力していく仕事なので、プレイヤーの意見を見ることは重要です。
その中でも特に、自分の作ったコンテンツに対して友好的な意見を拾うようにしましょう。
バトル部分を作っているのであれば、攻略動画を見るのもよいことです。プレイヤーの達成感や、クリアするために努力したことが見えるため、よりプレイヤーに近い立ち位置で感想を見ることができます。
友好的な意見を糧に、次回の作製の力にするとよいでしょう。
#自身の成長を感じていく
資料作成のミスが減る、作業の時間が短縮される、よい施策を考えることができるようになる。プランナーの業務は多岐にわたる部分があるので、こういった成長要素を多く見つけることができます。
しかし、現場で働いているとこういったことは意識しないと感じ取れないことが多く、焦りを抱く人も多いです。
そうなると、このままこのタイトルを続けていてよいのか、この会社でよいのかと考えてしまいます。
タイトルも会社もできるだけ長い間携わっている方が、職歴として有利に働くので、自身の成長を感じ、モチベーションを維持することを心がけましょう。
月単位でもよいので、今月はここを伸ばすという目標をたてておくと、成長をより実感することができるでしょう。
#新しいゲームシステムを常に考えていく
ソーシャルゲームはアップデートが必要不可欠です。こういうシステムを追加する!こういった成長要素を付け加える!といったアップデート案は、ゲームの進化を感じてプレイヤーも活気づきますが、自身のモチベーションも飛躍します。
しかし、よい案が1発で出るとは限らない根気のいる作業でもあります。ただ、仕様作成やバトルの作製を通じて、こういう機能が欲しいというものは生まれてきます。
それを実施したとき、どうなるのか。考えているだけでワクワクしてくることもあるでしょう。
自分でゲームを進化させるという思いは、モチベーション維持に大いに役立つはずです。
#無理をしないことが大切
ゲームプランナーは、ストレスがかかりやすい職種なので、体調を崩しやすくなることもあります。
残業を遅くまでしていると、翌日にも響きますし、残業中の効率はとても低下します。
考える仕事に時間をとられることが多く、他の業務に手が回らないことが多く、結果的に残業をしてしまうということが多いのです。
しかし、1時間考えたら、それを超える案を出すことはとても難しいことです。、
自信に何もアップデートが入っていないので、それ以上時間をかけることは非効率的になります。
他の仕事をしたり、他のゲームがどんなことをやっているかを調査したりして、自信にアップデートをかけてから再度考える時間をとりましょう。
自信にアップデートがかかっている状態なので、また別の両案が思いつくかもしれません。
重要なのは、1つの仕事に時間をかけすぎないことなのです。
ストレスを解消する方法を用意する
これまでは仕事のしかたでストレスを軽減、もしくは解消していく方法を書いてきましたが、仕事以外にもストレスの解消方法を用意しておくことも大切です。
ゲームをやったり、おいしいものを食べたりと、日常生活で自分がストレスを解消できている時を確認しておくとよいです。
ゲームプランナーはデスクワークの頭脳労働なので、無心でできる趣味や栄養補給は、ストレスの解消に欠かせないものとなります。
仕事でたまったストレスを趣味で解消することで、仕事と私生活の充実を図れるとモチベーションの向上にもつながるでしょう。
ゲームプランナーは自分をあきらめないことが肝心
ゲームプランナーは売り上げを担っていますし、ゲームの人気にも影響ある職種です。すべての施策で成功を収めることは難しく、時にはなかなか気に入ってもらえない施策などもあるでしょう。
しかし、そこであきらめてしまっては、成長が止まってしまいます。常に考え続けることがより良いゲームプランナーになるために重要だからです。
次こそはと立ち向かい、考え続けることによってどこまで成長できる職種でもあるのです。
それには、ストレス対策やモチベーションの維持が不可欠になるでしょう。自分に合った方法でストレスやモチベーションと向き合い、うまく付き合ってください。